ランナーはとっても重要!
建物を建てる際の骨組みはとても大切ですよね!少しでもズレていると曲がったり歪んだりしてしまい良くない仕上がりになってしまいます。一つ一つがとても大切な作業なので常に気を抜くことはできないのです。「ランナー」を取り付ける作業もその重要な作業の一つ!部屋と部屋を区切る内壁を「間仕切り壁」と呼ぶのですがその「間仕切り壁」の下地の補助部材として使用されるのが「ランナー」です。ランナーがあることでスタッドが固定しやすくなるのでとても重要な役割を果たしているのです。
一般的に間仕切り壁に使用される材料は「軽量鉄骨下地(LGS)」と「石膏ボード」です。その理由として「できるだけコストを低く抑えたい!」「部屋を広く使いたいために内壁は薄い方がいい!」などという条件を考えた時に軽量鉄骨下地に石膏ボードを貼って壁を構成していくやり方が最も効率的なんです。例えば内壁をコンクリートで建てようとすると分厚くなってしまい、強度が出るまでに長い期間がかかってしまうので、あまり効率が良いとは言えません。そんなわけで軽量鉄骨下地(LGS)に石膏ボードを貼っていく基本パターンが多いのです。軽量鉄骨下地(LGS)は天井や壁の元となる下地素材であり、単体では1本の棒状の部材です。部材には種類がいくつかあるので、ビスや付属品を留めて、色々な複雑な形を作り上げていくのです。木材特有の反りや曲がり、割れが無く施工性も良いのでマンションやオフィス、店舗等多くの場所で使用されています。
ランナーの取り付け方
では軽量鉄骨下地はどのように組み立ていくのでしょうか。組み立てる手順を簡単にご説明します。
- 芯墨にレーザーをまっすぐ合わせて上部に印をつける
芯墨とは部材が納まった時に、中心となる位置に印す墨のことです。この芯墨がズレていたりレーザーがうまく合わせられないと壁全体が悪い出来になってしまうので正確に合わせていきます。 - 上部ランナーを取り付ける
重量鉄骨の天井に取り付ける場合には、ビス留め・釘打ち機・溶接の方法で固定をしていきます。ビス留めができる鉄骨の場合は「トランスビス」や「ナベビス」など頭の大きいビスで900mmほどの間隔で固定します。ビス留めが出来ない厚さの鉄骨の場合は釘打ち機で固定、釘打ち機で打てない厚さの鉄骨には溶接して固定させていきます。 - 下部ランナーの取り付け方
ランナーを取り付ける前にランナーと床の間にゴミが入っていないかを確認します。ゴミが間に入ってしまうと凸凹になってしまうので必ず掃除しましょう。床が土間やスラブなどコンクリートの場合は釘打ち機で固定させます。床材が木製の場合はラッパビスなど少し長さのあるビスでランナーを固定させますが、フローリングなどの床材の自宅でも土台はスラブを使っていることが多いので、釘打ち機が使われることが多いです。
ランナーが取り付け終わったら、壁の割付を確認します。張るボードの枚数や物、均等間隔でスタッドを割り付ける必要があるのですが、その割付間隔を「ピッチ」と言い、こちらも一緒に確認します。確認をしたらスタッドを切断していきます。上部ランナーから下部ランナーまでの長さを測り、そこから10mm引いた長さでスタッドを切断します。上部ランナーと下部ランナーの長さで切断するとランナーを固定した釘やビスがスタッドに引っかかってしまい建てづらくなってしまうので10mm引いた長さで切断します。逆に短すぎてしまうとランナーにスタッドのかかりが少なくなってしまい、壁の強度にも問題が出てきてしまいますので正確に切断していきましょう。ピッチの印をつけたところにスタッドを建て込めば完了です。
従来の釘打ち機は作業効率を下げてしまう!?
ランナーを取り付ける時に必要になる釘打ち機ですが、今まではエアー式釘打ち機が主流でした。エアー式釘打ち機とはエアーコンプレッサーに接続して、空気の力で釘を打ち込むタイプです。常圧と高圧の2種類のエアー釘打ち機があるのですが、高圧は常圧用と比較してハイパワーで安定した打ち込み力があるのでエアー釘打ち機の中でも高圧釘打ち機が主流に使われています。安定して力強く釘が打てるというメリットはあるものの、釘打ち機をエアーコンプレッサーとつなげる必要があり、作業中は釘打ち機とエアーコンプレッサーをつなぐホースがまとわりついたり、コンプレッサーの場所の確保が必要だったりと作業員にとってのデメリットがありました。その影響で作業効率が悪くなるという原因を作ってしまっていたのです。
さらにエアー式釘打ち機を新規で準備する際にエアーコンプレッサーが常備されていなかった場合はコンプレッサーも含めて購入する必要があるので費用がとてもかかってしまうというデメリットがあったのです。
そしてエアー式釘打ち機のホースの問題点を解決させたのが電動式釘打ち機!圧縮空気を送り込むホースがないのでとても身軽になり作業効率も上がりそうですが、エアー釘打ち機に比べるとパワー不足で用途が限られてしまうのです。
次世代釘打ち機はストレスフリーで作業が捗る!
そんなエアー式釘打ち機と電動式釘打ち機の問題点を解決させたのが「ガス式釘打ち機」です。ガス式釘打ち機はガス燃焼によって釘を強力に打ち込むことができ、さらにガス管を挿入するのでエアー式釘打ち機のように本体がホースで繋がれることがなくコードレスなので効率良く作業を行うことが出来ます。また、内装作業やコンクリート躯体工事後の現場には電気が通っていない場所が多いですよね。電気が通っていない場所に従来の釘打ち機など電気を使う工具を使用するには発電機が必要になってしまったりと場所も手間も費用も多くかかってしまいます。しかしガス式釘打ち機は電気が通っていない場所でも本体1つあれば使用することができるのでどこでも使用していただくことが出来ます。そのため、電気を通すための工事に使う配管やレール施設などにもガス式釘打ち機の使用にもおすすめです。
電気が通っていない場所でもおすすめ「ウルトラガスツール UG7」
「ウルトラガスツールUG7」は、ガスを燃焼させた圧力でコンクリートや、H鋼などの厚鋼板にアンカーピン(鋲)を打ち込む「ガス式鋲打ち機」です。日本初のガス式鋲打ち機「トラックファースト」で培った技術に新たな特徴とコストパフォーマンスをプラスした新コンセプトツールであり、初心者でも簡単に使用することができるように改良されているのです。
釘打ち機を初めて使う方や初心者の方は釘を入れるだけでも一苦労されるのではないでしょうか。なかなか入らなかったりして作業時間が少なくなってしまうなんてことは避けたいですよね。作業を順調に行えるよう、「ウルトラガスツールUG7」では装填口に釘を入れる際のサポートができる段が付いています。その段に釘を当てながら入れると釘が入りやすくなり、すぐに作業を開始させることが出来ます。
そして、「ウルトラガスツールUG7」のノーズが狭いので幅20mmのランナーにも入り狭い場所の釘打ちにも最適です。また、押し付けストロークが16mmと短いので押し付ける力が少なくて済むので、作業員の体力を消耗させることがありません。
さらに釘打ち機にはよく付いているベルトフックは作業しない時は本体をかけて保管できるので便利なのですが、作業中はベルトフックが鉄骨などに当たってしまって邪魔になるということってありますよね。「ウルトラガスツールUG7」ではベルトフックを取り外すことができるので、「ベルトフックのせいでここに釘を打ち込めない」という問題を解決させました。細かいところではありますが、作業員のことをきちんと考えられたポイントですよね。もちろんベルトフックを本体に取り付けるのも簡単なのでストレスフリーで使っていただけます。