『特別な作業いらず!新たな本体打ち込み式の形』を大公開

従来の本体打ち込み式溶接アンカーの特徴

施工業者では使用されることが多い本体打ち込み式溶接アンカー
本体打ち込み式溶接アンカーとは部材に溶接アンカーをハンマーで打ち込み、器材の金具を直接溶接して取り付けるアンカーのことです。
本体打ち込み式溶接アンカーの施工工程は、まず所定の位置にドリルで穴をあけていきます。この時一定の深さになるようにドリルにテープなどを使いマーキングしておきます。ドリルであけた穴に本体打ち込み式溶接アンカーを挿してハンマーなどで打ち込んでいきます。本体打ち込み式溶接アンカーの特徴として、ハンマーで打ち込んでいる際、溶接アンカーの底部が母材にあたりアンカーの下部が拡張して固定の強度を上げます。

しかし、このような従来の本体打ち込み式溶接アンカーではひとりひとりに施工のクオリティーの差が出てきでしまうのです。
では、どのようなところで差が出てきてしまうのでしょうか。まず、ドリルで一定の深さに穴をあけないといけないのですが新人ではなかなか難しい作業なのです。一定の深さになるようにドリルにマーキングをするのですが、実際に穴を空ける時に削れたコンクリートなどが粉になって出てきます。そうするとせっかくつけたマーキングもドリルが進むに連れて見えなくなってしまいます。ベテランの方であれば感覚が身についているのですが、新人だとまだその感覚がまだ身についておらずドリルであける穴の深さが一定にならないのです。

ドリルの穴が一定にならないとどのような問題が起きてしまうのでしょうか。穴が深い場合、本体打ち込み式溶接アンカーを勢いよく打ち込むとドリルにあけた穴に入り込んでしまい突出する長さが不足してしまいます。それなら突出する長さを微調整して他の溶接アンカーと同じ高さにすれば問題解決!と思われる方もいるかもしれませんが、それもまた問題があるのです。本体打ち込み式溶接アンカーの特徴はアンカーの下部が拡張すること!溶接アンカーの底部が母材に当たるとアンカーの下部が拡張されてアンカーを固定させる仕組みなのです。そのため、まだ底に達していない状態で打ち込むのを止めてしまうと溶接アンカーは拡張されておらず定着強度が弱くなってしまうのです。
一方ドリルであけた穴が浅かった場合、本体打ち込み式溶接アンカーを打ち込んでも穴が達しているのですでに溶接アンカーが拡張されて固定されてしまっています。しかし、拡張されているのに気がつかず一定の高さまで埋め込もうとすると相当な力を要します。このように従来の本体打ち込み式溶接アンカーは外観では埋め込み深さ不足を確認しにくいのです。

ウェルドコブラの特徴

このように作業員によってクオリティーの差が出てきてしまう従来の本体打ち込み式溶接アンカーでしたが、誰でもクオリティーの差を出すことなく打ち込める最新の本体打ち込み式溶接アンカー「ウェルドコブラ」が日本パワーファスニングで新しく開発されました。ウェルドコブラは施工業者の声を聞き開発された最新の本体打ち込み式溶接アンカーなのです。

最新本体打ち込み式溶接アンカー「ウェルドコブラ」
従来の本体打ち込み式溶接アンカー


ウェルドコブラの特徴は大きな頭部ゆがんでいる軸です。
従来の本体打ち込み式溶接アンカーは写真の左側の部分を下にして打ち込んでいきます。そうすると左側の部分がどんどん上に埋め込まれて切り込みのある部分が拡張していき固定されるのです。一方のウェルドコブラにはそのような切り込みがないので拡張はしません。それじゃあ固定する強度が弱いのではと心配されるかもしれませんが、実はウェルドコブラの特徴である軸のゆがみがウェルドコブラを固定してくれるのです。このゆがみのおかげで上向きでも手で軽く押し込むだけで落ちてこないのです。この軸のゆがみは高度な技術が必要になるため他社では真似できないウェルドコブラだけが持っている特徴なのです。
そして大きな頭部をしているウェルドコブラはこの頭部を生かしてサッシの仮吊りをすることもできるのです。

新人でも簡単に打ち込める!

このように特徴的なウェルドコブラですが、どうしてウェルドコブラを使うことによって新人でも簡単に打ち込みができるのでしょうか。
ウェルドコブラの施工工程は従来の本体打ち込み式溶接アンカーとまったく変わりません。ドリルで穴をあけてそこにウェルドコブラを挿して打ち込んでいきます。ここで従来の本体打ち込み式溶接アンカーはドリルであけた穴が一定でないとさまざまな問題が起きていましたがウェルドコブラではどうでしょう。

ドリルであけた穴が深くなってしまった場合、ウェルドコブラの頭部は大きくストッパーの機能となっているので深い穴でも突出長さを一定にすることができるのです。従来の本体打ち込み式溶接アンカーは底部まで達していないと拡張せずに強度が弱まってしまうのですが、ウェルドコブラは底部まで達していなくてもウェルドコブラの軸のねじれが母材とウェルドコブラをしっかり固定してくれるので穴が深いからといって定着強度が下がるという心配はありません。

ウェルドコブラを埋め込んだ場合


一方穴が浅い場合はどうでしょう。ウェルドコブラを打ち込んでいき、進まなくなったら頭部から母材の距離分の深さが不足しているということがわかるので、再度ドリルで穴をあけてウェルドコブラを打ち込む作業をすればよいだけなのです。このようにウェルドコブラは従来の本体打ち込み式溶接アンカーとは違い、外観で埋め込み深さ不足の認識が容易なので新人でも簡単に施工することができるのです。

パワーの節約!?

従来の本体打ち込み式溶接アンカーはハンマーで打ち込んでいくので力のいる作業です。もちろんウェルドコブラもハンマーで打ち込むこともできるのですが、力作業をなるべく減らしたい方には「コブラツール」を使用することができます。コブラスーツとはハンマードリル用打込み棒であり、ハンマードリル(SDS-plusシャンク)に装着することで力を軽減させて楽にウェルドコブラを打ち込むことができるのです。力仕事では大変な上向き施工にもコブラツールを利用すると楽々と打ち込みができちゃいます。

施工スピードを大幅アップ!

さらにウェルドコブラは軽量化・小型化を実現させました。
従来の本体打ち込み式溶接アンカーの重さが約28gのところ、ウェルドコブラの重さは約14g約50%軽くなったのです。そして長さも従来のものは約60mmなのに対し、ウェルドコブラは約45mmと短くなりました。軽量化・小型化により持ち運びも容易となりました。
しかし違うところはこれだけではありません。1番の違いは使用するドリルが異なるという点です。従来の本体打ち込み式溶接アンカーに使用されるコンクリート用ドリル径はφ10.5mmなのに対し、ウェルドコブラで使用されるコンクリート用ドリル径はφ6.4mmと細くなります。ドリル径が細いと削孔体積が半分以下となるので、コンクリートに穴をあける際の抵抗が少ないので施工スピードが上がるのです。また、体積の大きい従来の本体打ち込み式溶接アンカーではコンクリートが割れてしまうことがありますがウェルドコブラではコンクリートが割れる心配が軽減されます。

ウェルドコブラの詳細

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  • ウエルドコブラのサイズと仕様
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※数値は日本パワーファスニング株式会社での実験における最大荷重の平均値です。許容荷重値や保証値ではありません。コンクリートの劣化状況や取付物の特製などに応じて十分な安全率を考慮してご使用ください。
  • パッケージ情報
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※CB-W1055は受注生産品です。
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CB-W1045はスタイリッシュな専用BOXを使用。重さは従来品の約半分