『まだ従来のワンサイドボルトを使ってますか? 作業効率UPも新たなワンサイドボルト』をお知らせ!

見えない部分で活躍するファスナー

ファスナーというと、衣類やカバンに使われているジッパーを連想する人が多いのではないでしょうか。ファスナーには「工業用ファスナー」あるいは「建築用ファスナー」が存在しており、建設や建築分野で使われるファスナーには、ねじ、ばね、釘、ピン、アンカー、ボルト、ナット、リベット、金物等があります。そしてそれらを使用してモノとモノを締結することを「ファスニング」と言います。
取り付けるモノによって使用するファスナーも締結する方法も異なります。ファスニングではいかに確実に・早く・無駄なく・簡単に・楽に留め付けができるかが大事になってきます。

ではボルトを挿し込んだ反対側に手が届かない場合はどのようなファスナーを使用しますか?例を挙げると角パイプに平板を固定させようとするとパイプは平板のようにボルトを貫通させることができません。溶接だと火花が飛んじゃうから怖いし、どうすればいいの?と不安になられた方は安心してください!このような場面に最適なワンサイドボルトを使用することができます。ワンサイドボルトはワンサイドファスナーとも呼ばれており、主にボルトナットを使用して部材を締結させようとした際に、収まりの都合上反対側に手が回せない状況でも施工できるファスナーのことを言います。片側のみからの施工で簡潔できる利便性の高いファスナーなので、多くの業者が使用しています。

ワンサイドボルトの特徴は、先ほどもご説明した通り片側からでの施工が簡単にできるという点です。ワンサイドボルトのねじ部分に拡張部が覆われている形になっています。ワンサイドボルトと取り付け方法は、締結する部材にドリルで穴をあけます。その穴にボルトを入れて専用ドライバーでナットを締め付けていきます。そうするとねじ部分に覆われていた拡張部が中央部分から開きながら上に上がっていきます。ナットをしっかり締め付けることにより、拡張部が十字に広がり、部材をしっかりと固着させることができるのです。

ワンサイドボルトには橋梁補修や建築耐震・補強・改築を始め、建設建方やプラント建設など、あらゆる鋼構造物に使用されている高力ワンサイドボルトもあります。

特許取得の「ブルームスタッド」

とても重要な役割をになっているワンサイドボルトにはさまざまな形のものがあり、用途によって使い分けている業者が多いです。さまざまなワンサイドボルトがある中で、従来のワンサイドボルトと異なる特徴を持っている「ブルームスタッド」をご紹介します。こちらは日本パワーファスニングで開発された特許取得済みの製品になっています。

ブルームスタッドはアンカー本体に、アンカーと部材を固定させる皿ばね付ナットとアンカーを拡張させるために打ち込む芯棒がありますこちらの写真を見ていただくとわかるようにブルームスタッドは芯棒打ち込み式のワンサイドボルトなのです。芯棒をハンマーなどで叩くことで芯棒が拡張部に到着し、拡張部が開脚して固定させるのです。

ワンサイドボルト「ブルームスタッド」の作業手順

芯棒打ち込み式のワンサイドボルト「ブルームスタッド」は専用ドライバーや専用レンチなど特別な工具は必要なく、一般に使用されるドリルとハンマー、トルクの3つの工具を使用するだけでアンカーを固定させることができます。

  1. ドリルで穿孔
    φ13.0の鋼板用ドリルで貫通穿孔します。その際、ドリルはホールソーシャンクセンタードリルタイプもしくはホールソーシャンクセンターピンタイプを使用します。ホールソーシャンクセンターピンタイプを使用する場合はφ2〜3の先穴が必須となります。(※推奨回転ドリル諸元700W、1200回転。インパクトドリルは使用不可です。)ストレートタイプの鉄鋼ドリルを使用する場合は小径の先穴を空け、φ13.0を穿孔すると比較的用意に穿孔できます。

  2. アンカーを挿入
    ねじ山保護の為、ナットを上側にセットしておきます。(この時はまだ、芯棒は外した状態にしてください。)取付物をあてがい、本体を軽く叩いてした穴に挿入します。

  3. 芯棒をハンマーで叩き込む
    ナット座面を開いて部材をあてがい、芯棒を本体に入れてハンマーで打ち込んでいきます。

  4. アンカー拡張部を拡張させる
    芯棒頭部が本体頭部に当たるまでハンマーで打ち込んでいきます。すると本体頭部が拡張されます。

  5. ナット締め付け
    本体を手前に引き寄せ、少し引きながらナットを回します。この時、本体頭部が拡張されているので外れる心配はありません。

  6. 施工完了
    最後にナットを締め付けて施工完了です。ナットを締め付ける時に使用するトルクは30N・mを推奨しています。

作業工程がとても簡単なので初心者でも施工することができるほか、施工スピードも大幅に早くなります。

ブルームスタッドの特徴

ブルームスタッドは従来のワンサイドボルトと違い、芯棒打ち込み式だということはわかりましたが、それ以外にどのような特徴があるのでしょうか。

  • 端部にも施工可能!
    従来のワンサイドボルトはねじ部分を覆うように拡張部があり、そこが中心部分から少しずつ広がり、丸太のように拡張されてから外側に曲がりながら十字の形で止めていきます。その為、固定部分はねじの長さの約半分ほどの大きさになるので幅を多くとってしまいます。一方でブルームスタッドはアンカー本体に「ねじ部」と「拡張部」が分かれています。その為、芯棒を打ち込むと拡張されるのは拡張部だけであり、拡張しても従来のワンサイドボルトのように幅を取ることがありません。その為、角パイプの端部など、狭い場所の施工や端部ギリギリの場所にも施工することができるのです。

  • 幅広い板厚の組み合わせに対応
    下記の「ブルームスタッドの詳細情報」にあるように、日本パワーファスニングではみなさんに安心して使用していただけるように試験を行っています。その結果、締結板厚は5mm〜15mmまで対応することができるので幅広い板厚の組み合わせにも使用できます。

  • 「アイナット」や「高ナット」の接続にも好適
    ブルームスタッドを固定すると頭部にはねじ部分が残るような仕組みになっています。このねじ部分に他のナットを接続することができるのです。重量があるものを吊り上げる場合に使用される「アイナット」を接続することも可能。ボルト同士の締結に使用される「高ナット」の接続などができるのでブルームスタッドを使用することにより、さらに無限の可能性が出てきます。

さらに楽々作業

色々と魅力的なブルームスタッドですが、さらに作業効率を上げる為に用意しているものがあります。ブルームスタッドを固定させる際に芯棒をハンマーで打ち込みますが、芯棒を曲げてしまわないか心配という方いませんか?初心者であれば自分の作業に不備が出るのに不安に思われる方もいると思います。そんな方にはぜひ「ブルームセッター」を使って施工をしていただきたいです。

ブルームセッターを使用して芯棒を打ちつける。


ドリルで部材に穴をあけてブルームスタッドを挿入させます。芯棒を挿しているブルームスタッドにブルームセッターの先端を当て、ブルームセッターの頭部にある棒をハンマーで打ちつけるのです。そうするとブルームスタッドの芯棒を曲げることなく打ちつけることができるので、初心者でも安心して作業を行うことができるのです。

ブルームスタッドの詳細情報

  • ブルームスタッドの仕様
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  • 実体引抜き試験 技術データ
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: スクリーンショット-2021-03-30-10.06.00-1024x259.png
試験本数:各3本
※最大荷重は社内試験における実経値です。保証値ではありません。
  • 実体せん断試験 技術データ
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試験本数:各3本
※最大荷重は社内試験における実経値です。保証値ではありません。